サタニックカルトが絡む名作ホラー『ローズマリーの赤ちゃん』考察・伏線3選やあらすじ

ローズマリーの赤ちゃんの画像です映画

ホラー映画『ローズマリーの赤ちゃん』のあらすじ

 映画は、若い夫婦ガイとローズマリーが、ニューヨークのアパートメントに引っ越してくるところから始まります。この建物は、過去に悪名高い出来事が起こったという評判です。

 引っ越し後、夫婦は隣人のカスタベット夫妻と親しくなりますが、彼らは年配で奇妙な行動が目立ちます。ガイはカスタベット夫妻と急速に親しくなり、その頃から彼の態度が変わり始めます。やがて、ローズマリーが妊娠するが、その妊娠期間中に様々な奇妙で恐ろしい出来事が起こります。

 ローズマリーは徐々に自分が悪魔の子を身ごもっているのではないかと疑い始め、周囲の人々もその陰謀に加担しているように感じます。最後に、ローズマリーは自分の赤ちゃんが悪魔の子であり、隣人たちが悪魔崇拝者であることを確信します。

監督『ロマン・ポランスキー』はどういう人?

出典:https://www.bbc.com/japanese/51498927

 ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)は、1933年にパリで生まれ、ポーランドで育った映画監督、プロデューサー、脚本家、俳優です。彼は1960年代から国際的な名声を築き、さまざまなジャンルの映画を手掛けてきました。ポランスキーは、独特な視点と映像表現力、緻密なストーリーテリングが特徴的な映画作家として広く認められています。

 ポランスキーは、彼の個人的な経歴とともに、物議を醸すことが多い人物でもあります。1969年には、当時の妻である女優シャロン・テートがチャールズ・マンソン一味によって殺害されるという悲劇に遭遇しました。また、1977年には、未成年の少女への性的暴行容疑で逮捕され、その後、アメリカを出国しました。それ以降、彼はアメリカに戻ることはなく、ヨーロッパを拠点に映画制作を続けています。

ホラー映画『ローズマリーの赤ちゃん』の登場人物

ローズマリー・ウッドハウス(ミア・ファロー)

出典:https://www.skyperfectv.co.jp/program/st/eiganosora/article/detail.php?k=rosemarysbaby

主人公。若く無邪気な女性で、夫とともにニューヨークに引っ越してくる。妊娠後、自分の子供が悪魔の子であることに気づく。

ガイ・ウッドハウス(ジョン・カサヴェテス)

出典:https://villains.fandom.com/wiki/Guy_Woodhouse

野心的な俳優。キャリアの成功のため、悪魔崇拝者たちと協力し、妻の妊娠に関与する。

ミニー・カスタベット(ルース・ゴードン)

出典:https://cahiersdemode.com/ruth_gordon_rosemarys_baby7/

ローズマリーとガイの隣人で、高齢の女性。明るくおしゃべりな性格で、表向きは親切だが、実際には悪魔崇拝の一味であり、ローズマリーを利用する。

ローマン・カスタベット(シドニー・ブラックマー)

出典:https://villains.fandom.com/wiki/The_Castevets

ミニーの夫で、教養があり、カリスマ的な存在。彼もまた、悪魔崇拝の一味であり、ガイを誘い込む役割を担う。

ホラー映画『ローズマリーの赤ちゃん』の見どころ3選

緊張感とサスペンス

ロマン・ポランスキー監督は、緻密なストーリーテリングと映像表現で緊張感とサスペンスを高めています。観客はローズマリーと共に次第にパラノイアに陥り、真相が明らかになるまでその恐怖に引き込まれます。

音楽と映像効果

映画の音楽は、クシシュトフ・コメダが作曲し、不気味な雰囲気を演出しています。また、ポランスキー監督の独特なカメラワークや照明技術が、映画全体の不安感を増幅させています。

俳優たちの演技

ミア・ファロー、ジョン・カサヴェテス、ルース・ゴードン、シドニー・ブラックマーなど、出演者たちの熱演が映画の魅力を引き立てています。特にミア・ファローのローズマリー役は、無邪気な若い女性から恐怖に脅かされる母親への変化を見事に表現しており、観客に強い印象を与えます。

ホラー映画『ローズマリーの赤ちゃん』の考察・伏線3選

出典:https://cinemore.jp/jp/erudition/631/article_650_p1.html

ガイの変化

映画の初めには、ガイはローズマリーに対して愛情深く、サポートする夫として描かれていますが、次第に彼の態度が変化し始めます。悪魔崇拝者たちと手を組んだことが明らかになる前から、彼の言動には何かおかしい点があります。これは、ガイが裏切り者であることを暗示する伏線となっています。

タニスのネックレス

ミニーがローズマリーに渡すタニスのネックレスは、映画全体を通じて重要な役割を果たします。このネックレスは、悪魔崇拝の象徴であり、ローズマリーが近所の人々と関わりを持つきっかけとなります。また、その臭いは彼女に不快感を与え、悪魔的な力が彼女の周りにあることを暗示しています。

ローズマリーの夢と現実の境界

ローズマリーは、妊娠中に悪夢を見るシーンが何度もあります。これらの夢は、徐々に現実と重なり合い、彼女が悪魔的な力に取り込まれていく様子を象徴しています。また、夢と現実の境界が曖昧になることで、観客もローズマリーのパラノイアに同調することになります。

まとめ

『ローズマリーの赤ちゃん』は、若い夫婦が悪名高いアパートに引っ越し、悪魔崇拝者たちと関わるホラー映画です。ロマン・ポランスキー監督の緻密なストーリーテリングと映像表現で緊張感とサスペンスが高まります。ガイの変化、タニスのネックレス、ローズマリーの夢と現実の境界が伏線として機能し、恐怖がエスカレートしていく様子が描かれます。俳優たちの演技も見どころの一つです。

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